東アジア域における大気中<SUP>222</SUP>Rn濃度連続測定ネットワークと洋上の孤島における大気中<SUP>222</SUP>Rn濃度の後方流跡線解析
書誌事項
- タイトル別名
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- Monitoring Network of Atmospheric Radon-222 Concentration in East Asia and Backward Trajectory Analysis of Radon-222 Concentration Trend at a Small Solitary Island on Pacific Ocean
- 東アジア域における大気中222Rn濃度連続測定ネットワークと洋上の孤島における大気中222Rn濃度の後方流跡線解析
- ヒガシアジアイキ ニ オケル タイキチュウ 222Rn ノウド レンゾク ソクテイ ネットワーク ト ヨウジョウ ノ コトウ ニ オケル タイキチュウ 222Rn ノウド ノ コウホウ リュウセキセン カイセキ
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抄録
大気中222Rnを大気の広域輸送の諸現象を解明するためのトレーサーとするため,東アジア域において大気中222Rn濃度の連続測定ネットワークを構築した。陸域に位置する北京,名古屋においては,222Rn 濃度が高く,それぞれ月平均で10- 20Bq m-3,3- 10 Bq m-3,海域に位置する八丈島,波照間島においては,222Rn濃度が低く,ともに0.5- 3 Bq m-3程度であった。大気中222Rn濃度変動トレンドは観測地点により異なり,名古屋以外は,夏季に最も低く冬季に最も高い。短周期の変動トレンドは,北京,名古屋においては,1日周期の変動が見られ,八丈島,波照間島においては,1日周期の変動は観測されず,数日周期の変動が観測された。<BR>八丈島における大気中222Rn濃度の数日周期変動は,総観規模の大気擾乱に依存していることが確認された。2001年4月には寒冷前線の通過直後に急激な222Rn濃度上昇が観測された。後方流跡線を用いて,八丈島における大気中222Rn濃度と大気の輸送経路の関係を解析したところ,中国大陸北部やシベリア大陸から輸送されてきた気塊からは,高濃度の222Rnが観測され,海洋から輸送されてきた気塊からは,低濃度の222Rnが観測された。冬季には,輸送経路の水平位置より,鉛直方向の経路に強く依存していると考えられる。八丈島における大気中222Rn濃度は大気の輸送経路に密接に関係していることから,八丈島で観測される222Rnは,主に中国大陸北部からシベリアや日本列島を起源とした222Rnの長距離輸送成分に強く依存することが明らかになった。
収録刊行物
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- 大気環境学会誌
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大気環境学会誌 44 (1), 42-51, 2009
公益社団法人 大気環境学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001204616334592
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- NII論文ID
- 130004554224
- 110007029877
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- NII書誌ID
- AN10512108
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD1MXmt1Ojug%3D%3D
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- ISSN
- 21854335
- 13414178
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- NDL書誌ID
- 9782745
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可