Poly(ethylene glycol)に対する抗体の特性、評価、抑制

  • 清水 太郎
    徳島大学大学院 医歯薬学研究部 薬物動態制御学分野
  • 石田 竜弘
    徳島大学大学院 医歯薬学研究部 薬物動態制御学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics, evaluation and suppression of anti-poly(ethylene glycol) antibody
  • Poly(ethylene glycol)ニ タイスル コウタイ ノ トクセイ 、 ヒョウカ 、 ヨクセイ

この論文をさがす

抄録

PEG(poly(ethylene glycol))修飾は、バイオ医薬品の生体内安定性を向上させる最も標準的な方法である。しかし、PEG修飾体投与後にPEGに特異的な抗体(抗PEG抗体)が誘導され、繰り返し投与時のPEG修飾体の血中滞留性を著しく低下させることが明らかになっている。これまでに、実験動物だけでなく、ヒトにおいても抗PEG抗体の誘導が確認されている。また、さまざまなPEG修飾体投与によって、さまざまな特性を持った抗PEG抗体が誘導されることも明らかになっている。PEG修飾技術による治療効果の向上を損なわないためにも、抗PEG免疫応答の正しい理解と抑制法の開発は非常に重要である。本稿では、抗PEG抗体の特性・評価・抑制法について概説する。

収録刊行物

参考文献 (43)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ