化学物質の自主管理における企業内システムと専門家の関与に関するインタビュー調査

  • 森 晃爾
    産業医科大学産業医実務研修センター
  • 武林 亨
    慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学

書誌事項

タイトル別名
  • Interview Study on Autonomous Chemical Management System and the Contribution of Occupational Health Specialists in Companies
  • カガク ブッシツ ノ ジシュ カンリ ニ オケル キギョウナイ システム ト センモンカ ノ カンヨ ニ カンスル インタビュー チョウサ
  • Interview study on autonomous chemical management system and the contribution of occupational health specialists in companies, JP

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説明

―健康障害リスクに応じた化学物質の自主的管理が求められる中,多くの企業で実行可能なリスクマネジメントの仕組み構築に関する基本的ステップと,専門家の関与のあり方を検討するため,化学物質管理における5つの先進企業にインタビュー調査を行った.その結果,収集するハザード情報や曝露情報に関して企業ごとに一定の方針が存在し,さらに使用実態に応じて重点を明確にした上で,労働者の健康を確保するリスクマネジメントの仕組みを有していた.またそれぞれの仕組みにおいて,専門家が中心となり現場ラインが活用可能なリスクアセスメントおよびリスクコントロールのツールを構築した上で,実行段階においては現場ラインが主体となり,専門家が必要な事項を支援するという役割分担が共通に観察された.今回の結果をもとに,有効な自主的な化学物質管理システム導入のステップに関する仮説を作成した.今後,この仮説の検証と中小企業での導入が可能な簡便な仕組みの検討が課題だと考えられた.<br>

収録刊行物

  • 産業衛生学雑誌

    産業衛生学雑誌 46 (5), 181-187, 2004

    公益社団法人 日本産業衛生学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (4)*注記

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