経静脈モルヒネ自己調節鎮痛とジクロフェナク坐剤併用による脊椎手術後の鎮痛と回復

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  • Postoperative Analgesia and Recovery with IV-PCA Morphine and Diclofenac Suppository after Spinal Surgery

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抄録

  オピオイドと非ステロイド性抗炎症薬併用による術後鎮痛が勧められている.本研究では,脊椎手術において,経静脈モルヒネ自己調節鎮痛のみで術後鎮痛を行った16症例と,6時間おきにジクロフェナク坐剤を併用した16症例において,併用効果を調べた.併用群では,術後モルヒネ消費量,悪心・嘔吐および鎮静作用が有意に減少した.さらに併用群では,体動時痛は術後42時間まで有意に減少し,経口摂取および腸蠕動開始までの時間が有意に短縮した.脊椎手術後の鎮痛にジクロフェナク坐剤を併用すると,モルヒネ単独に比べ,術後の快適性が向上し,早期回復に寄与する.

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参考文献 (27)*注記

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