ダブルルーメンチューブを使用し術後3日目に声門下狭窄をきたした1例

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  • Late-onset Subglottic Stenosis after Extubation of a Double Lumen Tube

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抄録

<p>症例は83歳,女性.胸腔鏡補助下右上葉切除術および右中葉部分切除術を施行された.ダブルルーメンチューブ(DLT)を挿管する際,挿入抵抗があった.術中32Fr左用DLTを使用して分離肺換気を行い手術終了後抜管した.術当日は呼吸状態に異常を認めなかったが,術翌日より体動時の喘鳴を認め,術後3日目に高度の声門下狭窄による呼吸不全が進行し再挿管した.DLT挿管による気道損傷は数多く報告されているが,今回われわれは遅発性に声門下狭窄をきたした症例を経験した.DLTと気管支ブロッカーの比較や,抜管後上気道狭窄の評価・治療に関する文献的考察を加えて報告する.</p>

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