歯科における咬合異常感を訴える患者の実態とその考え方,対応(<特集>歯科・口腔外科をめぐる心身医学)

DOI Web Site 被引用文献1件 参考文献11件
  • 玉置 勝司
    神奈川歯科大学顎口腔機能修復科学講座歯科補綴学分野:神奈川歯科大学附属病院咬み合わせリエゾン診療科

書誌事項

タイトル別名
  • The Present Condition, Our View and Treatment Approach of Patients with Uncomfortable Occlusion in Dentistry(<Special Issue>Psychosomatic Medicine in Dentistry and Oral Surgery)
  • 歯科における咬合異常感を訴える患者の実態とその考え方,対応
  • シカ ニ オケル コウゴウイジョウカン オ ウッタエル カンジャ ノ ジッタイ ト ソノ カンガエカタ タイオウ

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説明

咬み合わせリエゾン診療科に来院した患者182例(男性32例,女性150例)に対して,精神医学的問診を行った結果,精神疾患"あり"に該当する患者が77%であった.また,咬合異常感を訴えている患者では84%が精神疾患に該当し,咬合異常感を訴えていない患者では70%であった.咬合異常感(違和感)を訴えて来院する患者では,歯科的問題だけではなく精神疾患もあわせもって来院する可能性が高いことが明らかになった.したがって,歯科外来においてもこのようことを考慮しながら慎重な対応が不可欠になる.また,今後は歯科と心療内科,精神科との連携意識の強化と高次脳機能からの原因解明と治療法の確立を期待する.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 49 (10), 1079-1084, 2009

    一般社団法人 日本心身医学会

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