RT-PCR法で検出されたノーウォーク様ウイルス遺伝子のプローブ型とプライマーペア別検出成績

書誌事項

タイトル別名
  • Probe Types of Norwalk-like Viruses Genome Detected by RT-PCR with Seven Primer Pairs in Yamanashi Prefecture
  • RT PCRホウ デ ケンシュツ サレタ ノーウォーク ヨウ ウイルス イデンシ ノ プローブガタ ト プライマーペア ベツ ケンシュツ セイセキ

この論文をさがす

説明

Norwalk-1ike viruses (NLVs) の検出には電子顕微鏡法と併せてRT-PCR法による遺伝子検出が盛んに行われているが, RT-PCRに用いるプライマーペアの種類と数が検出率を左右する重要な要素と考えられる. そこで今回われわれはNLVs遺伝子検出に有用なプライマーペアについて検討した.<BR>山梨県で1997年12月から2000年3月にRT-PCR法で検出されたNLVs遺伝子48件をプローブ型別した結果, G2P℃ が21件と最も多く, 次いでG2P-B10件, G2P-A6件, GIP-A3件, GIP-B2件, G2P-AとG2P-Bの混合6件であった. このうちプローブ型G2P-A, G2P-Bに属するNLVs遺伝子はポリメラーゼコード (POL) 領域に遺伝子変異を生じていることが考えられ, わが国で広く普及したPOL領域を増幅するプライマーペア35/36に対する特異性が低かった.<BR>NLVs遺伝子のキャプシドコード (CAP) 領域を増幅するプライマーペアG2R1/F1はGenogroup2のいずれのプローブ型についても全例検出可能であり, 同じくCAP領域を増幅するプライマーペアであるGIR1/F1を併用することで遺伝子型群別が可能であることから, RT-PCR法によるNLVs遺伝子検出にはプライマーペアGIR1/F1, G2R1/F1の併用が最も有用性が高いと考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 74 (7), 567-572, 2000

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ