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精索静脈瘤に対する治療は, わが国では, 後腹膜到達法による内精索静脈高位結紮術が広く行われてきたが, 近年, より侵襲の少ない治療法を求めて, 経皮的塞栓術, 顕微鏡手術, さらに腹腔鏡下手術が開発された. 本総説では, 最も適切な治療法を明らかにするべく, 精索静脈瘤の解剖, 成因, 診断, 手術適応, 各種治療法について述べた. 精索静脈瘤の臨床において未解決の問題点は, 外精索静脈からの逆流による静脈瘤の頻度, 診断と治療, いわゆる subclinical varicocele の診断と手術適応, 両側静脈瘤の診断と治療, 精巣動脈の温存などであり, 治療法の選択もこれらの問題点に対する考え方で左右されよう. 精索静脈瘤の治療では, 再発率が低いこととともに, 低侵襲で術後回復の早い方法が求められる.

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