Approach to Implementation of H. pylori Examination Suitable for the Condition of Examinee~The Role of Nurses in Multi-occupational Cooperation and Collaboration~

  • Hasumi Reiko
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Shinpo Chie
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Mita Satsuko
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Okunaga Hideko
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Kobayashi Kiyonori
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Takezawa Miyoko
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター
  • Suzuki Yuu
    学校法人北里研究所北里大学東病院健康科学センター

Bibliographic Information

Other Title
  • 受診者の状態に適したピロリ菌検査実施への取り組み
  • ~多職種連携・協働における看護師の役割~

Search this article

Description

平成27年度当院センター(以下センター)は大学病院所属の健診部門として移設拡大し、多職種の大幅な人事の異動が行われた。健診におけるピロリ菌検査の方法は身体に負担の少ない安価な方法が推奨されており、センターでも移設拡大後よりABC検診を新たに導入した。当初はピロリ菌検査の方針が決まっておらず、受診者の不利益につながることがあった。そこで、健診当日に簡易で安全に実施できるABC検診を推奨できないか考え、多職種に働きかけABC検診を適切に推奨する取り組みを行った。この過程で多職種と様々な混乱の時期を経験しながら、受診者の状態に適したピロリ菌検査を実施できるようになった。<br> 今回の取り組みをチームの発展段階といわれるタックマンモデルの4つの段階から検証し、多職種連携・協働の必要性と看護師の役割について考えた。第1段階の「形成期」では、ピロリ菌検査に対する認識が異なり、各職種による判断で検査を推奨した。第2段階の「混乱期」は、ABC検診の推奨に向けた取り組みに対して「手間が増えた、混乱する」など各職種間で意見が対立した。第3段階の「統一期」に入り、各職種の業務状況をお互いが理解することで、チーム内の関係性が安定へと向かった。第4段階の「機能期」では、ピロリ菌に対する検査の方針が明確になり、各職種の業務の混乱を解消するためにツールを作成した。ツールの活用で各職種の役割が明確になり、ABC検診を適切に実施できるようになった。<br> 以上より、ABC検診の推奨に向け生じた「混乱期」の緊張や衝突は、チームを形成する上で必要なプロセスであることがわかった。また、チームがより早く機能するには看護師が「形成期」から調整役として役割を発揮すれば4つの段階が効率よく進み、チームづくりに貢献できることを学んだ。今後、新たな取り組みを行う場合は専門分野にたけている職種が調整役としての役割を発揮することが望ましい。

Journal

References(1)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top