訪問看護ステーションと認知症高齢者グループホームの連携の効果と課題 : 訪問看護ステーション管理者の視点から

書誌事項

タイトル別名
  • The Effects and Issues of Cooperation between a Group Home for the Elderly with Dementia and a Visiting Nurse Station
  • ホウモン カンゴ ステーション ト ニンチショウ コウレイシャ グループホーム ノ レンケイ ノ コウカ ト カダイ : ホウモン カンゴ ステーション カンリシャ ノ シテン カラ

この論文をさがす

抄録

目的:認知症高齢者グループホーム(以下,GH)と契約して利用者の健康管理を行っている訪問看護ステーション(以下,ST)からみた,GHとSTの連携の効果および課題を明らかにすることを目的に調査を行った.方法:医療連携体制加算を算定したGHと契約している2県のST管理者10人を対象として,インタビューガイドを用いた半構成的面接調査を行う.結果:STの管理者がとらえたGH-ST間の連携の効果としては,【GHの医療面への対応の機能が強化される】【利用者の受診の回数が減らせる】【利用者が適切な治療を受けられる】【介護職員の力量が向上する】【介護職員が安心・満足を得られる】【訪問看護師の力量の向上につながる】の6カテゴリーが抽出された.STの管理者がとらえたGH-ST間の連携の課題としては,【業務量に採算が伴わない】【GHとの契約がSTの業務に影響する】【介護職員の力量に課題がある】【情報共有に課題がある】【算定されるSTの活動が明らかでない】【STの活動評価がない】【GHでの看取りはむずかしい】【GHへの要望はない】の8カテゴリーが抽出された.考察:GH,ST双方に連携による効果があると考えられている一方,採算性の低さを含めて負担を感じているSTがあることが示された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ