泌尿器科外来通院患者における補完代替医療利用実態の聞き取り調査

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タイトル別名
  • Prevalence of Complementary and Alternative Medicine Use in Ambulatory Patients with Urologic Disorders
  • ヒニョウキカ ガイライツウイン カンジャ ニ オケル ホカン ダイタイ イリョウ リヨウ ジッタイ ノ キキトリ チョウサ

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抄録

我が国における癌患者の補完代替医療利用の実態についての報告は散見されるが,良性疾患も含めた外来通院患者の利用実態についての報告は少ない.そこで,我々は,2004年3月10~31日までに金沢大学医学部附属病院泌尿器科外来を受診した全患者331名を対象に代替医療利用実態の聞き取り調査を行なった.補完代替医療利用者は101名(30.5%)であり,年齢,性別による利用率の差は認めなかった.疾患別の利用率は良性疾患55名(27.0%),悪性疾患46名(36.2%)であり,悪性疾患患者の利用率が高い傾向を認めた(P=0.08).また,利用者のうち医療従事者に補完代替医療の利用を相談している患者は,16名(15.8%)であった.このことより我々は補完代替医療の現状を十分把握していないことが推測された.補完代替医療を併用する患者を把握し,患者に不利益がないか検証することが今後の課題であることが示唆された.<br>

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