脳卒中後片麻痺者が使用する歩行介助用介助犬ハーネス製作報告

Search this article

Description

<p>介助犬は,歩行介助動作にも適応している。脳卒中後片麻痺による歩行障害は,歩行時の転倒からくる不安が非常に強く,その不安から外出の意欲と頻度の低迷がみられる。認定を受けた脳卒中後片麻痺の介助犬使用者が介助犬と一緒に歩く時に用いるためのハーネの制作を訓練事業者だけでなく,リハビリテーション専門職との連携で行った。ハーネスの機能面では,握りやすいようにクッション性のグリップの取り付けたり,片手でも装着しやすいようにバックルを取り付けるなどの簡易化だけでなく,アルミ製の骨組みを使用する軽量化も行った。リハビリテーション専門職からは,「歩行速度には著しい変化はみられないが,歩行姿勢が真っ直ぐになりより自分の足だけで歩行できている」という評価を受けた。使用者本人からも「介助犬が横にいてくれるだけで安心して歩ける」といった意見もでた。今回のハーネス製作を受け,歩行介助の対象障害が様々な為にリハビリテーション職との連携が不可欠であると考えられた。</p>

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top