日本の知事選挙に見る政党の中央地方関係

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タイトル別名
  • The Central-Local Relationships of Party Organizations in Japan
  • ニホン ノ チジ センキョ ニ ミル セイトウ ノ チュウオウ チホウ カンケイ
  • An Analysis of Prefectural Governor's Elections, 1955-2007

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抄録

本稿は,1955年から2007年の日本の知事選挙を題材として,政党の中央地方関係における凝集性の変化を見たものである。1990年代の衆議院議員選挙制度改革は政党の凝集性を高める方向に,同年代の政界再編と2000年に施行された地方分権改革は政党の地方組織の自律性を高める方向に,それぞれ作用したと考えられるが,実際に確認できたのは1990年代以降の政党の地方組織の自律性の高まりであった。1980年代以降の社会党と同様に,1990年代国政レヴェルでは自民党と対決姿勢を示していた新党のいずれもが,多くの知事選挙で自民党と同一候補を推していた。また,2000年代に入る前後からは,地方政党組織が独自に応援態勢を築く知事選が散見されるようになり,政党本部よりも知事候補の意向に左右される地方政党組織の存在が浮き彫りになった。

収録刊行物

  • 選挙研究

    選挙研究 26 (1), 38-52, 2010

    日本選挙学会

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詳細情報

  • CRID
    1390001205302000384
  • NII論文ID
    130005661574
  • NII書誌ID
    AN10035687
  • DOI
    10.14854/jaes.26.1_38
  • ISSN
    18840353
    09123512
  • NDL書誌ID
    10804133
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • NDL
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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