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A Newly Discovered Dignaga Fragment in Sanskrit

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  • ディグナーガの新出断片について

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仏教認識論・論理学の創始者Dignagaの著作は,その多くが散逸し,一部が不完全なチベット語訳,漢訳を通してのみ,現在に伝えられる.そのため,現存するサンスクリット語諸文献におけるDignagaへの言及,あるいはその著作からの引用を収集し,Dignagaの学説の再構成を試みることは,先行研究の主要な課題のひとつとされてきた.本稿もまた,Dignagaに帰せられる新たなテキスト断片を紹介することを目的としている.8世紀,カシミールで活躍したDharmottaraは,その著PramanaviniscayatikaにおいてDignagaの所説に言及するが,その引用は必ずしも十分ではなく,それに対する解説も与えられていない.しかしながら,それを手掛かりとして,ジャイナ教白衣派の思想家Haribhadra(8世紀)の著作,Sastravarttasamuccayaに,より完全な形の引用を見出すことができる.本稿で提示されるテキスト断片の重要性は,これまで翻訳を通しても知られていないDignagaの作品の一部と考えられること,さらには「刹那滅論」に関するDignagaの所説の一端を初めて窺い知ることができる点にあろうかと思われる.

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