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- 早島 慧
- Ryukoku University, Hongwanji-ha Shūgakuin
書誌事項
- タイトル別名
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- <i>Ālayavijñāna</i> in the <i>Prajñāpāramitopadeśa</i>
- Alayavijnana in the Prajnaparamitopadesa
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抄録
<p>瑜伽行派の中心思想であるアーラヤ識は,ダルマキールティの登場以降,インド撰述文献史上極端に言及されることがなくなる.本稿は,そのアーラヤ識がラトナーカラシャーンティの主著Prajñāpāramitopadeśa(PPU)において,どのように解釈され,如何なる役割を担うかを明らかにするものである.</p><p>PPUにおけるアーラヤ識解釈は伝統的な瑜伽行派の文献に依拠するものである.特に『唯識三十論』等にみられる「一切の習気・種子を保持するもの」としてのアーラヤ識解釈を重要視し,そのアーラヤ識を根底におきながら悟りへの階梯を示す.ただし,『唯識三十頌』第5偈a句 “tasya vyāvṛttir arhatve” という転依の解釈については,PPUは『唯識三十論』と異なる解釈を行う.この相違は,「一切の習気・種子を保持するもの」としてのアーラヤ識を重要視するラトナーカラシャーンティの立場を反映したものと考えられる.</p><p>PPUにおいてアーラヤ識は「一切の習気・種子を保持するもの」として論じられ,その種子の消滅システムによる転換,つまり転依が,ラトナーカラシャーンティの悟りへの階梯として示される.そして,これがPPUの『唯識三十頌』第5偈a句解釈にも反映されているものと理解され,さらに中観派に対する批判の重要な役割をなすのである.</p>
収録刊行物
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- 印度學佛教學研究
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印度學佛教學研究 65 (3), 1243-1249, 2017
日本印度学仏教学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390001205381647232
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- NII論文ID
- 130006539260
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- NII書誌ID
- AN00018579
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- ISSN
- 18840051
- 00194344
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- NDL書誌ID
- 028065794
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可