Latamoxefの新生児, 未熟児における成績

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タイトル別名
  • CLINICAL AND PHARMACOKINETIC EVALUATION OF LATAMOXEF IN NEWBORN INFANTS
  • Latamoxef ノ シンセイジ ミジュクジ ニ オケル セイセキ

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説明

Latamoxef (LMOX) は最近開発されたセフェム系抗生剤の1つであるが, 従来のセフェム系抗生剤に比べて異なるところが多い。β-ラクタム環を構成する元素であるS原子が0原子に置き換つていることも著しい特徴である。その抗菌範囲は広く, 特にグラム陰性桿菌に対する抗菌力はCefazolinやCephalothinなどより強く, β-ラクタマーゼに対する安定性などが優れた点として挙げられる。<BR>新生児期にはグラム陰性の腸内細菌による敗血症, もしくは化膿性髄膜炎が高頻度に認められるので本剤が特効的な効力を発揮する機会も多いものと考えられる。欧米ではすでに新生児期の細菌感染症特にグラム陰性桿菌による敗血症及び化膿性髄膜炎に対する治療効果についての報告1, 2) がなされている。<BR>この抗生物質が実際新生児の細菌感染症にどのような効力を持つのか, 又新生児における薬物動態がどのようなものであるかは, 新生児を診療する立場から重要な課題と考えられるので, 16名の新生児を対象として検討を行つた。11名での臨床的検討成績では極めて良い治療成績が得られ, 又5名の新生児及び乳児について得られた薬物動態的成績からこの抗生剤の特徴も若干明らかになつたので, その成績を報告する。

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