輸入サル類から分離されたマイコプラズマの性状

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タイトル別名
  • Characterization of Mycoplasmas Isolated from Imported Nonhuman Primates
  • ユニュウ サルルイ カラ ブンリサレタ マイコプラズマ ノ セイジョウ

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説明

東南アジア, アフリカおよび南アメリカから輸入した大部分外見上健康なカニクイザル (Macaca irus) 20頭, ミドリザル (Cercopithecus aethiops) 9頭およびリスザル (Saimiri sciurea) 9頭, 合計38頭のサル類から採取した215検体のうち35検体 (16%) からMが分離された。これらのうち, 鼻腔, 口腔, 尿道, 膣および直腸便からは, 38株のlarge colony-Mが, また鼻腔, 口腔, 尿道および直腸便等からは20株のsmall colony-Mが分離された。Large colony-Mは, 各種生物学的性状および血清学的性状により, 5群に分けられた。すなわち, 6株が, M.orale2, 7株がM. salivariumと同定された。さらに, 20株は, 既知のアルギナーゼ陽性株, すなわち, M.orale 2, M.salivariumのみならず, M.orale1, M. fermentans, M. hominis, M. arthritidis, M. maculosumおよびM. gateaeと区別され, 発育阻止試験および各種生物学的性状検査によって9株および11株を含む2群に分けられた。残りの5株は血清学的に同定できなかった。<BR>Small colony-Mは尿素分解陽性で, いわゆるT-mycoplasmaと思われたが, 血清学的な性状の検討は行わなかった。

収録刊行物

  • 実験動物

    実験動物 24 (3), 95-101, 1975

    公益社団法人 日本実験動物学会

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