SENCAR系マウスに見いだされた遺伝性白内障モデル (CSM系) について

  • 佐藤 毅司
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター
  • 宮井 達也
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター
  • 赤池 勇
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター
  • 富樫 守
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター
  • 小島 操
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター
  • 岡本 道生
    中外製薬 (株) 開発研究所実験動物センター

書誌事項

タイトル別名
  • Establishment of a New Hereditary-cataract Mouse (CSM) Strain Derived from SENCAR Mouse
  • SENCARケイ マウス ニ ミイダサレタ イデンセイ ハクナイショウ モデル

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説明

当研究所で維持しているSENCAR系マウスの中から, 白内障を発症する個体が見いだされ, 選抜交配の結果, 新たな系統 (CSM系) として確立された。この系統について, 遺伝学的, 組織学的, 生化学的検討を加えた。遺伝学的には, 二つの劣性遺伝子が関与していると思われる成績が得られた。組織学的には, 水晶体線維の脱核過程に異常が認められ, 12日齢以後の個体で, 水晶体赤道部前後に小空胞の発生がみられた。生化学的には, 加齢に伴うNa+の増加, 不溶性蛋白の増加などが認められた。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 37 (4), 375-380, 1988

    公益社団法人 日本実験動物学会

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