頸椎脱臼骨折整復術における血管撮影装置のCBCTの有用性について

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タイトル別名
  • Availability of Cone-beam CT in angiographic suite at osteopathic manipulation for dislocation of a spinal fracture
  • ケイツイ ダッキュウ コッセツ セイフクジュツ ニ オケル ケッカン サツエイ ソウチ ノ CBCT ノ ユウヨウセイ ニ ツイテ

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説明

<p>目的:頸椎脱臼骨折に対する整復術を血管撮影室で施行し,コーンビームCT(CBCT)を用いて評価することの有用性を検証した。方法:1)臨床検討:血管撮影室で頸椎骨折に対する整復術を施行された26症例を対象とし,CBCTで整復不十分と確認された症例数を後方視的に調査した。2)観察実験:CBCTとX線CTで,血管塞栓術で使用されるコイルからのアーチファクトを比較した。3)線量比較:ファントムを用いて両装置での線量比較を行った。結果:1)CBCTで整復不十分と確認されたのは4例であった。このうち3例は下位頸椎の脱臼骨折症例であった。2)CBCTはX線CTと比較してコイル後面のアーチファクトが少なかった。3)ファントム中心での線量には大きな差は見られなかった。考察:下位頸椎の整復術ではCBCTを用いることで,透視画像のみで評価するよりも正確な評価が可能であった。CBCTはX線CTよりもコイル後面のアーチファクトが少なく評価がしやすいという有用性も認めた。</p>

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