介護老人保健施設入所者の視力とQOL
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- ー視力と要介護度,ADL,VFQ25の測定結果からー
Description
【目的】視機能の低下は高齢者のQOLに影響を与える重要な問題となりつつある.介護老人保健施設(老健)におけるロービジョンケアの向上を目的に,視力と要介護度,ADL,VFQ25を測定した.【方法】茨城県内の老健入所者65名を対象に,平成17年6月から8月に調査した.入所者の視力および自覚的・他覚的屈折検査は視能訓練士が老健内で測定した.要介護度は診療録から,ADLは研究者が看護師と共にBIを使用し測定した.またVFQ25は面接で測定した.分析は VFQ25の総合得点と下位尺度,要介護度,BIを日常生活視力0.3以下と0.4以上の群で比較した.尚,本研究中の日常生活視力とは眼鏡を使用していない者は良い方の裸眼視力,日常的に眼鏡を使用している者は眼鏡使用時の良い方の視力とした.【倫理的配慮】研究主旨,方法,プライバシーの保護と拒否できる権利について対象者とご家族に説明し同意書に自署を得た.認知症の症状がある対象者はご家族からの署名を得た.【結果】良い方の眼の裸眼視力の平均は0.34,矯正視力の平均は(0.57)であった.裸眼視力0.3以下の者は44名いたが,25名の者が矯正により視力0.4以上になった.日常生活視力0.3以下と0.4以上の群では,VFQ25の項目「総合得点」「全体的見え方」「近見視力による行動」「遠見視力による行動」「見え方による社会生活機能」「見え方による心の健康」「見え方による役割機能」「見え方による自立」「色覚」において,視力0.4以上の群の値が有意に高かった.「要介護度」「BI」も同様に高く,視力の良い方がQOLも高いことが示された.【考察】老健には視力の低い者が多数入所しており「見えにくいことに対するケア」が必要である.また視力の改善が見込まれる者も多く, QOLを高めるための「視機能の改善を目指したケア」が今後の重要な課題である.
Journal
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- The Annual Meeting of the Japanese Society for Low-vision Research and habilitation Abstract
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The Annual Meeting of the Japanese Society for Low-vision Research and habilitation Abstract 7 (0), 123-123, 2006
The Japanese Society for Low-vision Research and Rehabilitation
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205666713344
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- NII Article ID
- 130007005792
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed