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懸垂法の違いが部分免荷トレッドミル歩行に及ぼす影響
Bibliographic Information
- Other Title
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- ~懸架と免荷の比較~
Description
【はじめに】<BR>部分免荷トレッドミル歩行用懸垂装置,象印チェンブロック社製MH-100による懸垂法には懸架(懸垂ベルト長を一定にして懸垂)と免荷(電気制御にてベルト長を調整し一定の懸垂力で支持)の2種類がある。その違いを検討した。<BR>【方法と対象】<BR>対象:症例1は70歳代男性、右片麻痺。症例2は50歳代女性、左片麻痺。ともにBr.stage下肢2、訓練時歩行は四点杖と短下肢装具を使用し中等度介助であった。<BR>方法:歩行時の床反力とハーネスジャケットの体幹前面左右・上下4点につけたマーカーの動きを三次元的に計測した。懸垂量は体重の40%、速度は症例1:0.5km/h、症例2:1.0km/hとした。20歩分の各立脚後期の両脚支持期の割合とマーカーの振れ幅を懸架/免荷時で比較した。統計学的処理には対応のあるt検定(p=0.05)を使用した。<BR>【結果】<BR>麻痺側(以下A)と非麻痺側(以下B)それぞれの懸架/免荷時の値<BR>・各立脚後期の両脚支持期の割合(%)<BR>症例1:A18/12、B8/17。症例2:A13/0、B24/21。症例1の懸架では非麻痺側から麻痺側への重心移動が早く、症例2の免荷では麻痺側立脚後期の支持がなかった。<BR>・マーカーの3方向の振れ幅(cm)<BR>症例1:垂直A1.5/3.5、B1.2/3.9、左右A5.7/8.1、B5.5/8.1、前後A3.2/2.9、B3.2/2.7。<BR>症例2:垂直A1.3/2.8、B0.7/2.1、左右A5.0/4.6、B4.6/4.6、前後A1.9/1.5、B4.4/4.2。<BR>症例1の垂直と左右、症例2の垂直は両側とも有意に懸架で小さかった。<BR>【考察】<BR>懸架では体幹姿勢を一定に保持した環境下で下肢を振り出すことができた。また麻痺側立脚後期の支持が得られやすく、より同質の歩行訓練が反復して可能と考える。一方、免荷は体幹の動きが大きくなり、麻痺側立脚後期の支持が得られにくくなるため、課題難易度は高くなる。下肢支持性、体幹機能が不十分な患者の部分免荷トレッドミル歩行には免荷よりも懸架を用いる方が有利と考える。
Journal
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- 東海北陸理学療法学術大会誌
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東海北陸理学療法学術大会誌 25 (0), 116-116, 2009
東海北陸理学療法学術大会
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205668621440
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- NII Article ID
- 130007007058
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed