手がかり再生テストにおけるリベレーション効果

書誌事項

タイトル別名
  • the revelation effect in cued recall tests

説明

リベレーション効果は、アナグラムなどの認知的課題を行った直後に再認判断を求めると「old (学習フェイズで見た)」と判断されやすいという効果である。多くの先行研究が再認テスト時のリベレーション効果を確認しているが、再生テストを行った場合でも本効果が生起するかどうかはこれまでのところ明らかにされていない。そこで本研究では、手がかり再生テストを用いてリベレーション効果が生起するかどうかを検討した。20名が参加した実験の結果、統計的に有意なリベレーション効果は見られなかった。しかし、直前にアナグラム課題を行った試行の方が数値的に正再生率および誤再生率が高く、再生テスト時でもリベレーション効果が生起する可能性が示された。テストの回答率や正再生率を上昇させる可能性のあるリベレーション効果の、教育場面への応用が今後期待される。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205676953600
  • NII論文ID
    130005472816
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2013.0_43
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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