全国の林業遺産の分布状況と今後の展望

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タイトル別名
  • Distribution of forestry heritages and their future prospect

抄録

<p>林業は、山との関わりを持ちながら、木材、薪炭材、動植物、楽しみ、畏れといった山からの様々な恵みを受ける活動、山地災害を軽減させるために行う活動ととらえることができる。そうした活動の中で、地域における森林・林業史の上で何らかの意味を持っており、先人たちが遺した遺構があるものが林業遺産である。近年、日本森林学会による選定制度が始まるなど、林業遺産の保存、持続的な活用にむけた新たな動きがみられるようになった。一方、林業遺産の中には、存在すら気づかれないまま野外で風雨に晒されたり、博物館や民家で保管されていても劣化が進むものも数多く存在すると考えられる。本報告では、林業遺産を、(1)林業跡地や構造物、(2)道具類・資料群、(3)林業技術、(4)林業関連の信仰習俗、(5)林業発祥地・林業記念地、(6)林業景観、という6つに区分した。そして、2016年9月に全国の行政、博物館、大学などの林業関係者を対象にアンケート調査票を送り、林業遺産の名称、所在地、所有者、法指定、参考資料などに関する情報を収集、分析し、それらの特徴や今後の課題などについて検討した。なお本研究はJSPS科研費16H04940の助成を受けている。​</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205710897792
  • NII論文ID
    130007021835
  • DOI
    10.11519/jfsc.128.0_38
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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