「納得の治療」とは~患者が求める「支援対話」を考える~
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- 松本 亜樹子
- 一般社団法人日本支援対話学会 NPO法人Fine
書誌事項
- タイトル別名
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- The “points of clinic selections” to find out whether the infertility patients change clinics only because their physical disorder do not improve, or if there are any mental aspects that affect their choices.
- 「病院選びのポイントアンケート」結果から
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説明
筆者が代表を務める不妊当事者によるセルフ・サポート・グループ「NPO法人Fine~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~」では、不妊治療環境を整えることを目的のひとつとして、さまざまな活動を行なっている。その一環として「治療環境の向上」を目的とした調査を実施したのでここに報告する。医療機関というのは、心身の不具合が生じた場合にその不具合を改善すべく、人が患者となって通う場所である。目的が「不具合の改善」と明確であるため、そこで改善されなければ、同種の別の医療機関を探し、あらたに通いなおすことになる。つまり転院である。では、これが生殖補助医療(以下「不妊治療」と表記)においてはどうか。日本における不妊治療施設(体外受精などの高度生殖補助医療ができる医療機関)数は、586施設であり、世界で最も多い。そのためか不妊治療患者は転院数が多いとも言われている。通院の目的が不具合の改善ならば、不妊治療の目的はすなわち「妊娠」(ひいては出産)であるため、妊娠しなければ転院となるであろうことは想像に難くない。しかし、果たしてそれは事実か。転院の理由はそれだけ、つまり「心身」の「身」だけで、「心」に関する課題はなかったのであろうか。この論文ではこの点を解明すべく、アンケートを通して見えてきた「患者が病院を選ぶポイント」を分析する。
収録刊行物
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- 支援対話研究
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支援対話研究 2 (0), 61-73, 2014
一般社団法人 日本支援対話学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205744574592
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- NII論文ID
- 130006319934
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- ISSN
- 24326577
- 21882177
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可