書誌事項
- タイトル別名
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- Pregnancy and SLE
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説明
妊娠可能年齢層に好発するSLEは, 遺伝学的にpolygeneと考えられるが, その患者の妊娠・出産は, 意図的に抑制する傾向は少なく, むしろ増加傾向にある. SLEにおける妊娠・出産は, SLE発症の誘因のみならずSLEの憎悪因子でもあるが, SLEが寛解状態にあれば, 多くは出産可能である. しかしながら, 児に及ぼす影響が大きく, 自然流産・子宮内胎児死亡・胎内発育遅延などが高率に認められる. その要因の1つにループス抗凝固因子があげられる. また, 新生児ループスを認めることがあり, これはSS-A抗体・SS-B抗体との関連性が示唆されている. SLE患者が妊娠・出産を希望する場合には, 疾患活動性, 重症度, 治療薬剤の影響, 上記自己抗体の存在に伴うリスク, さらには家庭環境を含め説明し助言する必要がある. SLEにおける妊娠には, 数多くの問題が提起され, その解明には体系ずけられた組織による共同研究が必要と思われる.
収録刊行物
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- 順天堂医学
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順天堂医学 35 (3), 293-302, 1989
順天堂医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205746451328
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- NII論文ID
- 130004711149
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- ISSN
- 21882134
- 00226769
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可