その場年代計測装置による月惑星年代学探査(特集「月惑星探査の来たる10年:第二段階のまとめ」)

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タイトル別名
  • Lunar and planetary chronological missions based on the in-situ geochronology instruments (Special issue>Planetary exploration in a coming decade activity: Reports of 2nd stage)
  • その場年代計測装置による月惑星年代学探査
  • ソノ バ ネンダイ ケイソク ソウチ ニ ヨル ツキ ワクセイ ネンダイガク タンサ

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抄録

月面クレータ記録とアポロ試料の年代測定結果との対応付けによって,クレータ年代学という絶対年代計測の手段が獲得され,我々は太陽系内側部における天体衝突史や月惑星表面上で生起したさまざまな現象を時間軸の目盛り入りで理解するに至っている.しかし太陽系の年代学には未だ大きな不確定性があり,後期重爆撃期や巨大惑星大移動の有無,火星絶対年代スケールの獲得などが重要問題として残されている.将来の月惑星着陸探査によってこれらを解決し,太陽系進化の描像をより具体的に得ることは今後の重要な科学目標である.我々は,今後10年の惑星探査に不可欠な手段と考えられる「その場年代計測装置」の開発と,それを月探査に応用したミッション提案を行ってきた.本稿では着陸探査による年代計測の科学的重要性,装置開発の進捗状況と現状の問題点,及びミッション提案の概要について説明する.

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参考文献 (14)*注記

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