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子どもの運動生活をどう変えるか、どのように変えるか

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Abstract

<p> 子ども時代の運動生活を豊かにすることは、生涯にわたるスポーツライフの基盤となるだけでなく、未来世代のスポーツライフにまで引き継がれていく可能性がある、という意味で超時代的意義を有している。子どもの遊び・運動・スポーツをめぐる環境は、この50年余りの間に大きく変容した。1964年東京五輪を契機に地域社会を舞台に誕生した様々な子どもスポーツ団体は、自発的・未組織的な運動遊びの世界を解体し、受益者負担原則が貫く「子どもスポーツ制度」へと公式化・組織化した。また、続くスポーツの産業化は、子どもを「消費の対象」に位置づけ、月謝を払って専門的指導者から「習う商品」へとスポーツを変質させた。</p><p> このような子どもの運動・スポーツをめぐる生活環境の諸変化は、平成以降に本格化した遊びのIT化と相俟って、子どものライフスタイル(生活習慣)に重大な影響を及ぼすこととなり、結果として、子どもの心と身体、そして社会関係にも憂慮すべき問題を生じさせた。とりわけ、体力・運動能力の個人差が広がっていること、特に低い水準の子どもが増加していること、そしてそれは運動実施頻度が低いことに起因していることは、体育学の立場から看過できない問題である。</p><p> 本シンポジウムではまず、子どもの運動生活に関わる問題状況とその背景となる要因を共有する。次に、子どもが運動遊びを積極的に行うようになる実践事例を踏まえ、また、健康格差に関わる研究知見を手がかりにしながら、遍く子どもたちの豊かな運動生活を保障する運動のセーフティネット構築に向けた環境づくりの方策について検討したい。</p>

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Details

  • CRID
    1390001205813124608
  • NII Article ID
    130006352305
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.40_1
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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