文字とシンボルのデジタル化に関する反省的観点

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  • A Reflective View on Digital Transformations of Words and Symbols
  • モジ ト シンボル ノ デジタルカ ニ カンスル ハンセイテキ カンテン

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抄録

学習のためのデジタル技術の利用に,よりバランスのとれた態度を獲得するために,本研究は文字とシンボルのデジタル変換についてのいくつかの批判的な観点を提出した。人間の言語経験に関するウォルター・オングの歴史的分析を参照しながら,デジタルな様式で書くことの本質は,軽さの現象,コントロールする運命,コピーする運命であると論じた。また,マルティン・ハイデガーの存在哲学を参照しながら,テクノロジーの本質はコントロールの連鎖であると考察した。デジタルな様式で書くことにおいては,文字とシンボルがオブジェクトとしてコントロールされる。それは語をより状況フリーにし,語と身体や特定の場所と時間の関係を弱める。これがひるがえって,われわれの「根なし」,「家にいないこと」,「存在の忘却」を促進する。これらの議論に基づきながら,本研究は,教育における情報技術について反省するために芸術とその教育の領域を重視しなければならないことを示唆した。

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