放送教育のメディア論的・メディア史的考察(<特集>放送教育運動の総括から新たな発展のために)

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タイトル別名
  • Media-theoretical and Media-historical Analysis of Broadcast Education(<Special Issue>New Percepectives for Broadcast Bducation in Japan in terms of its Historical Development)

抄録

本研究では、放送教育の沈滞の現状をメディア論・メディア史の観点から分析し、原因を探ることを試みた。その結果判明した放送教育の凋落の原因は、(1)テレビというメディアが有する特性である直観性・情動性を教育サイドが必ずしも的確に活用できていないこと、(2)教育者が最新メディアを教育実践から日常世界へと普及させる機能を持つ結果として、既に陳腐化したテレビに対しては教育者の関心が向かう理由が希薄なこと、の二点である。とはいえ、今後放送教育の必要性がなくなるわけでは決してない。メディア技術が多様化の方向へ向かう現在、教育実践がコミュニケーション形態を多様化させていく中で、放送教育は情操的・直観的なコミュニケーションを担うメディア技術として逆に不可欠なものとなるはずである。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205835867904
  • NII論文ID
    110009780685
  • DOI
    10.24458/jaems.9.2_31
  • ISSN
    24242527
    13409352
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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