図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究・III : 中学校美術科の授業分析と美術教師論

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Utterances of the teacher in Art Classes III : An Analysis of Art Classes in Junior High School and Theory of Art teacher
  • 図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究(3)中学校美術科の授業分析と美術教師論
  • ズガ コウサク ・ ビジュツカ ノ ジュギョウ ニ オケル キョウシ ノ ハツワ ニ カンスル ジッセン ケンキュウ(3)チュウガッコウ ビジュツカ ノ ジュギョウ ブンセキ ト ビジュツ キョウシロン

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抄録

本研究は,図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する継続研究である。中学校美術科の授業実践に見られる教師の発話から,これまでの研究で得た知見である「第3教育言語」の役割について精査を行っている。その結果,浮かび上がってきたのは,「第3教育言語」が「周辺言語」や「沈黙」による教師の感情表出の役割を担うことで,「第1教育言語」による指示的内容を子どもが受容する土壌を形成している可能性である。さらに対象授業に特有な発話である「皮肉・irony」が,子どもの主体性の発揮を促す役割を持つことを明らかにしている。そしてこうした発話の様態から,発話者である教師の教育信念を浮き彫りにし,その実践からは,ボルノウの「教育的雰囲気」を具現化する姿としての仮説的な美術教師像を提示している。

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