森林の物質循環と地位との関係について (III)

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between site condition and circulation of nutrients in forest ecosystem (III)
  • 森林の物質循環と地位との関係について-3-地上部現存量および養分集積量
  • シンリン ノ ブッシツ ジュンカン ト チイ ト ノ カンケイ ニ ツイテ 3
  • 地上部現存量および養分集積量
  • Above ground biomass and nutrient contents of stands

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説明

斜面の上部と下部における地上部現存量を比較するために,斜面上部で5×5mの方形区内の立木を,斜面下部では2本を伐倒し, IBPの合同調査の結果と合わせて相対生長関係によって現存量を求めた。同時に養分分析を行ない,養分集積量を求めた。(1) 乾物現存量は斜面上部で約80 ton/ha,下部で250~280 ton/haと下部で多かった。その各部分への配分割合は幹,枝,葉の類に小さくなるが,上部では葉,幹の割合が下部より大きかった。(2)単本あたりの乾物重とそれに含まれる養分量とは,元素によって精粗の違いがあるが,おおよそ勾配1の濃線で近似できた。(3)養分集積量は乾物×量の大小に支配され,乾物量の多い斜面下部で上部の3~4倍と多かった。樹体各部分への配分割合は葉,幹では上部で大きく,枝では下部で大きかった。これは乾物量の配分割合-と同様の傾向であった。(4)養分集積量を物質別にみると,Caが最も多く,ついでN,K, MgでPが最も少なかった。

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