馬尾症候群を呈した血管内リンパ腫の1例

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タイトル別名
  • A Case with Intravascular Lymphoma Presenting Cauda Equina Syndrome
  • 今月の症例 馬尾症候群を呈した血管内リンパ腫の1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ バ ビ ショウコウグン オ テイシタ ケッカン ナイ リンパシュ ノ 1レイ

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抄録

症例は68歳,女性.ステロイド抵抗性の進行性両下肢筋力低下を認め,馬尾症候群を呈した.MRIで馬尾の異常増強効果を認め,髄液細胞のフローサイトメトリー(FCM)でκ鎖優位のB細胞,骨髄・髄液検体を用いたPCRでcomplementarity-determining region(CDR)III領域の再構成を認めたことから,B細胞の腫瘍性増殖が示唆された.臨床像から血管内リンパ腫(intravascular lymphoma:IVL)を最も疑い,化学療法を施行し下肢筋力の改善を得た.ステロイド治療が無効であっても馬尾症候群をみた際にはIVLを鑑別に含める必要がある.

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参考文献 (2)*注記

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