木質バイオマス収穫システムの構築 : アカギの切断抵抗特性について

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タイトル別名
  • Development of Woody Biomass Harvesting System : Cutting Characteristics of Bishop wood

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奄美地域を初めとする南西諸島においてはサトウキビが基幹作物として生産されている.これらの地域は気候条件や現有の機械設備の状況から判断して,木質バイオマスを生産するのにふさわしいと考えられる.本研究では,奄美地域での木質バイオマスの収穫機構の開発を目指している.そのための第一段階として,ケーンハーベスタを利用した木質バイオマスの切断機構に関する基礎実験を行った.まず,亜熱帯地域に適応性の高いと考えられる5種類の樹種について静的な切断抵抗を測定した.その結果,供試した樹種のうちアカギが最も小さな切断応力を示した.そこでアカギならびに比較のためにサトウキビを用いて実際の収穫時の切断速度に近い速度での切断抵抗測定実験を行った.切断角度を0°と30°の2種類について測定したところ,角度を大きくした30°のの方が最大切断応力はアカギ,サトウキビの両方について4割程度小さくなることが示された.また,切断に要する時間を比較したところ切断角を0°から30°にすることで切断時間が長くなることが示された.その理由は,刃部での材料の進行距離が長くなること,また,刃縁に沿って材料がすべりを起こすこと等にあると推察された.切断角度が大きくなると,スムーズな切断が進行するため衝撃的な力が作用しにくくなるものと考えられ,切断角度は,切断のメカニズムに大きな影響を与えることが明らかになった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288129654144
  • NII論文ID
    110006534031
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.14.2_81
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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