O-2-B21 当園における新規抗てんかん薬の使用状況について
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目的 当園にはてんかんを合併する重症心身障害児者が多く通院および入所されており、多くの新規抗てんかん薬を採用し、治療を行ってきた。当園における新規抗てんかん薬の使用状況について調べ、まとめた。 方法 1.入所している患者(140床)を対象とし、毎年4月1日時点で処方されている抗てんかん薬の件数を集計した。期間は2006年4月1日から2017年4月1日とする。 2.新規抗てんかん薬を処方された外来および入所の患者を対象とし、てんかん分類と内服状況をカルテをもとに調べた。対象は大嶋分類1〜5の重症心身障害児者に限ることとした。 成績 1.抗てんかん薬の処方件数は2006年の160件から徐々に増加し、2017年では192件となった。薬剤別では、PHTの割合が減少し、新規抗てんかん薬の割合が増加している。2017年では、処方件数の18.8%を新規抗てんかん薬が占めていた。 2.症候性局在関連てんかんでは24名が新規抗てんかん薬を服用した。内わけはGBP5名、TPM6名、LEV18名、PP1名。併用している既存の抗てんかん薬はCBZ13名、BZP系10名、PHT7名、VPA7名であった(重複あり)。全般てんかんでは23名が新規抗てんかん薬を服用した。内わけはGBP3名、TPM16名、LTG13名、LEV4名、LFM6名。併用している既存の抗てんかん薬はVPA22名、BZP系21名、PHT6名、CBZ4名であった(重複あり)。分類不能てんかんでは30名が新規抗てんかん薬を服用した。内わけはGBP3名、TPM25名、LTG14名、LEV11名、PFM3名、PP2名。併用している既存の抗てんかん薬はBZP系27名、VPA25名、PHT4名であった(重複あり)。 結論 新規抗てんかん薬の発売に伴って、抗てんかん薬の処方件数は増加の傾向にある。症候性局在関連てんかんではLEV+Naチャネル阻害薬の処方が多かった。全般てんかん、分類不能てんかんではVPA+CLBにTPMかLTGを足す処方が多かった。割合としてはTPM>LTGであった。
Journal
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- Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities
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Japanese Journal of Severe Motor and Intellectual Disabilities 42 (2), 219-219, 2017
Japanese Society on Severe Motor and Intellectual Disabilities
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288143105280
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- NII Article ID
- 130007657921
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- ISSN
- 24337307
- 13431439
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Allowed