科学教育研究は,研究対象となる事象が社会のグローバル化の強い影響下にあるという状況に加え, 研究活動の国際化や研究者コミュニティの拡大という別のグローバル化にも直面している。本稿では, 後者について,研究のグローバル化が, 教育事象の社会・文化的な文脈を問い直す契機となってローカリズムをもたらすことを, 数学授業の国際授業研究プロジェクト(LPS)の経験に基づいて指摘する。
Proceedings of the Annual Meeting of Japan Society for Science Education 42 (0), 11-14, 2018
Japan Society for Science Education