院内教育による看護師の学習尺度の交差妥当性の検討

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タイトル別名
  • Cross-Validity of Learning Scale on In-service Education for Nurses
  • インナイ キョウイク ニ ヨル カンゴシ ノ ガクシュウ シャクド ノ コウサ ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

<p>【目的】本研究の目的は,我々が先の研究で病院看護師を対象に作成した,院内教育による看護師の学習尺度の交差妥当性を検討することである.</p><p>【方法】尺度作成時とは異なる県の,病院に勤務する看護師を対象に質問紙調査を実施した.調査協力を募り435人(回収率38.6%)から協力が得られた.本研究では未回答82人分を除いた353人分の回答データを分析対象とした.調査内容は,院内教育による看護師の学習尺度,キャリア自律行動尺度,職場のサポート等である.確証的因子分析により,学習尺度の因子構造及びモデルの適合度を検討した.また,キャリア自律行動尺度や職場のサポートとの関連を検討した.</p><p>【結果】学習尺度のモデルは本研究対象者のデータにも概ね適合した.また,院内教育による学習およびキャリア自律行動等との関係は,上司からのサポートから院内教育による学習へはパス係数0.23(p=0.01),院内教育による学習からキャリア自律行動へはパス係数0.41(p<0.01)であった.</p><p>【結論】院内教育による看護師の学習尺度は新たなサンプルにおいても信頼性および妥当性が示され,交差妥当性は支持された.また,院内教育による学習は上司からのサポートにより促進し,キャリア自律行動を高めることが示唆された.</p>

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