13ア-10-口-08 難聴の選手が大学硬式野球チームで活躍するための要因
抄録
<p> チームスポーツにおいて、チーム内のコミュニケーションは非常に重要である。難聴の選手(対象者I)がA大学硬式野球部で戦力として活躍した事例研究から、対象者Iの活躍には複数の要因があること、対象者Iとチームメイトとの間(以降、両者間)にコミュニケーション場面でズレが生じていることが示唆された。そこで本研究では、対象者Iの活躍に繋がった要因の本質と両者間に見られたズレの原因を追求することを目的とし、対象者Iとチームメイト13名にインタビュー調査を実施した。インタビュー項目は「難聴の選手とのコミュニケーション」や「難聴や対象者Iに対する意識」についてとし、質的分析を行った。その結果、対象者Iが活躍できた要因は、1)野球の競技特性、2)対象者Iの競技力と性格、3)チームメイトのサポートの3つであると考えられた。また、両者間に見られたズレの原因は、対象者Iの悩みの一部分がチームメイトには理解されていないことであると考えられた。情報伝達だけのためのやりとりではなく、世間話などができる関係性が構築され両者間の相互理解が深まれば、コミュニケーション場面での問題も軽減されることが推察された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 70 (0), 336_2-336_2, 2019
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390002184855036672
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- NII論文ID
- 130007770611
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可