栄養士養成施設卒業生の体格と食意識に関する縦断研究

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  • Relationship between BMI and Food literacy in graduate of a nutritionist training facility

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抄録

<p> 目的:中高年期の肥満や過体重による生活習慣病発症リスクは,男性のみならず女性でも懸念されている.体格と食生活に関する横断研究は多く報告されているが,青年期女性の体格と中高年期の体格,食生活との関連について縦断的に検討した報告は少ない.栄養士養成施設に在学することで体格認識が正しくなるという報告はあるが,卒業後の体格変化や食習慣に関する研究はない.よって,本研究では,栄養学の習得が将来の体格や食意識に与える影響について明らかにすることを目的とした.方法:1975~1984 年に大妻女子大学家政学部食物学科を卒業した者147 名を本研究の対象者とし,学生時代(青年期)から現在(中年期以降)の体格変化と食意識について比較を行った.青年期・中年期以降の体格指標として自己申告の身長体重値からBMIを算出した.中年期以降の食意識は,生活習慣調査票の回答から評価を行った.結果および考察:対象者の青年期の痩せ(BMI<18.5)の割合は9.7%であり,当時(1979 年)国民栄養調査結果(22 歳女性)の痩せ割合(14.4%)より低かった.中年期以降の肥満の割合は9.6%であり,2011 年国民健康栄養調査の結果(50 代女性)の肥満の割合(21.9%)より低かった.本研究の結果から専門的知識の習得により適切な体型が維持できていることが明らかとなった.</p>

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