下刈りスケジュールの違いが雑木の量と除伐作業時間に与える影響

書誌事項

タイトル別名
  • The Effect of Weeding Schedules on Weed Quantity and Operation Time of Improvement Cutting in 13 Year-old Sugi (<i>Cryptomeria japonica</i>) Stand in Kagoshima Prefecture, Southwestern Japan
  • 下刈りスケジュールの違いが雑木の量と除伐作業時間に与える影響 : 鹿児島県13年生スギ林の事例
  • シタガリ スケジュール ノ チガイ ガ ゾウキ ノ リョウ ト ジョバツサギョウ ジカン ニ アタエル エイキョウ : カゴシマケン 13ネンセイ スギバヤシ ノ ジレイ
  • ―鹿児島県13年生スギ林の事例―

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説明

<p>下刈りスケジュールの異なる13年生スギ林分を対象に,下刈りスケジュールの違いが雑木量や除伐作業時間に与える影響を明らかにした。また,下刈りと除伐の合計作業時間,スギと雑木の競合状態を下刈りスケジュール別に明らかにした。雑木の幹密度は下刈り回数に,断面積合計と平均樹高は最終下刈り実施からの経過年数に影響を受けていた。除伐作業時間は毎年下刈り区(6年間実施)で最も短く(11.9~12.6 h/ha),植栽後1,2,3年目実施区で毎年下刈り区の約2倍となった(24.5~32.3 h/ha)。一方で,下刈りと除伐の合計作業時間は毎年下刈り区が最も長くなり(155.1~181.3 h/ha),ほとんどの試験区でスギは雑木との競争から抜けていた。これらの結果から,下刈り回数を削減することで除伐作業時間は増加するが,下刈りの回数を削減した方が合計作業時間を短縮でき,状況次第では除伐自体も削減することで初期保育コストの大幅な削減が可能になることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 日本森林学会誌

    日本森林学会誌 103 (1), 48-52, 2021-02-01

    一般社団法人 日本森林学会

参考文献 (2)*注記

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