湖沼堆積物に含まれる脂質化合物の放射性炭素年代測定に関する基礎研究(タンデトロン加速器質量分析計業績報告2006(平成18)年度)

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タイトル別名
  • The AMS dating of lipids in lake sediments : a basic study of lipids extraction method for ^<14>C measurement(Summaries of Research Using AMS)

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抄録

湖沼堆積物中の脂質化合物(脂肪酸、炭化水素等)の放射性炭素年代測定を目的とした基礎実験結果を報告する。標準試料として直鎖状飽和脂肪酸メチルエステル混合物(炭素数16-24)、直鎖状飽和炭化水素 (Octacosane,炭素数28)を用いて、抽出操作前と後での年代値を比較した。直鎖状飽和脂肪酸メチルエステル混合物においては、脂質抽出操作により平均100年程度、^<14>C年代が古くなる結果が得られた。直鎖状飽和炭化水素においてはバックグラウンドに近い値が得られ、脂質抽出操作前と後での^<14>C年代値に差は認められなかった。脂肪酸の年代値が変化した理由として、使用した有機溶媒(ジクロロメタン、メタノール)の調製法の違いによるものと考えられる。

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