Does the nursing observation during eating actually relate to the evaluation of eating and swallowing functions in patients with schizophrenia?

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  • 統合失調症患者に対する摂食時の看護観察は、摂食・嚥下機能評価と関連するのか
  • トウゴウ シッチョウショウ カンジャ ニ タイスル セッショクジ ノ カンゴ カンサツ ワ セッショク エンカ キノウ ヒョウカ ト カンレン スル ノ カ
  • トウゴウ シッチョウショウ カンジャ ニ タイスル セッショクジ ノ カンゴ カンサツ ハ セッショク エンゲ キノウ ヒョウカ ト カンレン スル ノカ

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統合失調症患者は、一般集団と比較して咀嚼能力が低いことや、薬の副作用による摂食行動不良が窒息事故と関連するといわれてきた。そのため、本疾患対象者への摂食時観察の重要性は以前から認識されてはいた。しかし、精神科看護師は、摂食・嚥下機能評価を生かした上で摂食時の観察を行っているのか、その実態は明らかにされてはいなかった。そこで、本研究は、観察の必要ありと判断された患者は、摂食・嚥下機能評価と関連があるのかを明らかにした。対象は、調査期間に研究に協力が得られた精神科病院入院中の統合失調症患者97名(40〜76歳:平均年齢60.12±8.6歳)だった。摂食・嚥下障害の質問紙調査、現在歯数や義歯の適合状況、歯みがきの回数調査、および反復唾液嚥下テスト(repetitive saliva swallowing test:RSST)や摂食時動作の観察を行った。その結果、20本以上の現在歯数の割合は50歳代が約50%で、この割合は一般人口の60歳後半の割合に最も近く、歯を磨かない割合も一般人口のそれよりも上回っていた。義歯保持者のうちで食べにくさを自覚する人の80%は義歯の不適合があり、統合失調症患者の口腔保健に関するセルフケアの低さが明らかとなった。摂食時の観察に対する看護上の判断は、摂食動作の問題と関連があったが、摂食・嚥下機能の問題には関連しなかった。この結果から、予期せぬ誤嚥や窒息事故が生じる可能性は今後も充分に予測された。摂食・嚥下機能スクリーニングを臨床に普及させ、摂食時の観察にこれらを反映させることが急務の課題であった。

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