大学におけるセクシャルマイノリティ学生への支援状況について,日本の全大学を対象に郵送調査を行った。大学の規模や支援担当部署,当事者学生からの相談の有無,教職員からの相談の有無,学内他部署や学外他機関への紹介の有無,啓発活動実施の有無を多重応答分析した結果,啓発活動を実施していて学生数の多い大学は当事者学生からの相談を受けており,トランスジェンダー学生からの相談は保険管理センター,それ以外のセクシャルマイノリティ学生からの相談は学生相談室やキャンパスサポートセンターが受けている傾向や啓発活動を実施しているとトランスジェンダーや同性愛の学生からより受けやすくなる相談がどのような内容なものなのか具体的にあきらかとなった。
岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要 5 21-30, 2020-12-30
岡山大学全学教育・ 学生支援機構