書誌事項
- タイトル別名
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- Working as Hijōkin Kōshi : Contextualizing a Precarious Form of Employment in Japan
- ヒジョウキン コウシ トシテ ハタラク ブンミャク ノ ナカ ノ フアンテイ ナ シュウギョウ ケイタイ
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抄録
社会学 : 論文
非常勤講師は大学での非正規雇用の代表的な存在である。このパートタイム講師は担当授業単位で採用され、過去10年来飛躍的に増え続けているのに、研究者からあまり注目されていない。わずかに存在したとしても、主に議論されるのは非常勤講師の労働条件や彼らの増加による高等教育の質への影響であった。しかし、研究者がなぜ非常勤講師の職を歓迎するのか、また非常勤講師職が彼らのキャリアや生活にどのような影響を及ぼすのかについてはまだ把握されておらず、こうした研究者を輩出する日本の高等教育制度のあり方についての示唆はなれさていない。この論文では非常勤講師の仕事と生活に光をあて、彼らが抱える問題、明らかに不利な労働条件下で彼らが働き続ける動機、彼らをそこに押しとどめているメカニズムを明らかにしたい。また、学術機関での正規研究者という彼らの目標に向かう道のりにどのような影響があるかも明らかにする。本論文では、非常勤講師として働くことは、彼らの研究活動を妨げ、その目標から彼らを遠ざけていると同時に、正規研究者になる希望を持ち続けさせていると主張する。結果として、多くの非常勤講師はますますその就業形態に縛られてしまう。要するに労働条件の調査だけでは非常勤講師の問題を理解することはできず、非常勤講師の実態を理解するためには、研究者としての個人の生活や彼らの動機をより詳しく分析することが必要になるだろう。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 38 101-120, 2017-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224808125696
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- NII論文ID
- 120005998758
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/60475
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- HANDLE
- 11094/60475
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles