マルシャル・ゲルーのマイモン論における時間と空間の解釈について

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書誌事項

タイトル別名
  • On the Interpretation of Time and Space in Martial Gueroult’s “Salomon Maimon’s Transcendental Philosophy"
  • マルシャル ゲルー ノ マイモン ロン ニ オケル ジカン ト クウカン ノ カイシャク ニ ツイテ

説明

論文

実存主義、構造主義、ポスト構造主義によって知られるフランス現代思想は、当時の伝統的なカント主義の批判から出発した「アヴァンギャルド」として見なされることが多かった。しかし、テクストを注意深く読むならば、そこにはまさにそのようなカント主義との関連を示唆するものも少なくない。本稿は、このような背景のもとで、これまでほとんど忘れられていたマルシャル・ゲルーの『ザロモン・マイモンの超越論的哲学』における時間と空間の概念を取り上げなおすものである。この書物に見いだされる、無限悟性を前提とした時間と空間の考え方は、カント主義と現代思想のあいだにこれまで見過ごされていた連続性を見いだす機会を与えるものである。

収録刊行物

  • 共生学ジャーナル

    共生学ジャーナル 3 76-95, 2019-03

    大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009224814764288
  • NII論文ID
    120006707603
  • DOI
    10.18910/72885
  • ISSN
    24326755
  • HANDLE
    11094/72885
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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