小児看護OSCEの取組みの実態と研修会ニーズに関する調査

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タイトル別名
  • Survey of the Status of Pediatric Nursing OSCE Initiatives and the Need for Training Workshops
  • ショウニ カンゴ OSCE ノ トリクミ ノ ジッタイ ト ケンシュウカイ ニーズ ニ カンスル チョウサ

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抄録

<p>〔目的〕日本国内の看護系大学における小児看護学領域の客観的臨床能力試験(以下OSCE)の実施状況の詳細は報告されていない。本研究は、小児看護OSCEの取組みの実態を把握するとともに、小児看護OSCEの普及に向けた研修会ニーズの抽出を目的とした。</p><p>〔方法〕平成27年11月から12月に、日本看護系大学協議会会員校247校の小児看護学教員(1人/校)を対象とし、無記名自記式調査を実施した。</p><p>〔結果〕回収数(率)は93(37.7%)であった。小児看護OSCEの実施大学(実施率)は9校(9.7%)であった。公開可能な小児看護OSCE課題は9課題に集約された。模擬患者の活用大学は3校で、そのうち2校は養成をしていた。研修会への参加希望は23.5%で、6つの研修会ニーズが抽出された。</p><p>〔考察〕平成27年度の小児看護OSCE実施大学は少数であったが、今後導入を検討している大学もあり、関心をもっていることがうかがわれた。小児看護OSCE実施大学は、基本的なスタイルを踏襲していた。小児看護OSCEの9課題は3領域に大別可能であった。模擬患者の活用について、小児期にある模擬患者の養成は難しく、それを活用したOSCEを実施することはできないが、保護者役を演じる模擬患者を通して、子どもとその家族への看護を学ぶことはできると考える。小児看護OSCEの普及を目指す研修会では、ニーズを反映させたプログラム構築が重要である。</p>

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