人口減少・気候変化が河川・ため池の土砂堆積に及ぼす影響 -愛媛県西条市丹原町を対象とした分析-

書誌事項

タイトル別名
  • Impacts of depopulation and climate change on sediment deposition in rivers and agricultural ponds: A case study in Tanbara, Saijyo, Ehime.

説明

<p>気候変化と人口減少は水文・水資源分野の諸問題にも大きな影響を及ぼすと考えられる.特に我が国の中山間地域等の少子高齢化が進む地域においては,地域の水関連インフラに関する維持管理の担い手の高齢化に伴う課題が顕著になりつつある.その最たる例の一つがため池の維持管理である.発表者らは愛媛県西条市丹原町を対象としてため池の維持管理の現状や課題について調査を進めてきた.その一環として小型ラジコンボートによる簡易ため池測深手法の開発にも取り組んできた.ため池の維持管理において重要な課題の一つが堆砂に関する問題である.土砂堆積状況の把握は水資源量の把握という点のみならず防災の観点からも重要な課題である.一部のため池では毎年もしくは数年に一度,配水施設の管理を主目的とする池干しが実施されており,その機会に土砂堆積状況の把握が行われている.しかしながら多くのため池では需要の低下や維持管理の担い手不足によりそのような積極的な管理は行われていない.気候変動による降雨パターンの変化および森林や農地の放棄が土砂動態ひいてはため池にどのような影響を及ぼすかという点は明らかではない.さらに当該地域ではため池に加えて河川への土砂堆積も問題となっている.土砂堆積の問題は以前から存在しているようであり,土砂堆積状況に応じて堆積した土砂の除去作業が行われていたようであるが,近年はその間隔が顕著に短くなっているとの意見がヒアリングにより得られた.実際に土砂除去作業が追い付かず,排水ゲートの一部が埋没するなどの影響が出ていることが確認できている. 以上の背景を踏まえ,本研究では土地利用や水利用形態や降雨パターンの変化とため池および河川への土砂堆積の関係を明らかにすることに挑戦する.本研究は人口減少および気候変化が進む下で農業関連の水インフラのあり方を検討する基礎的な知見の提供に資する意義を有している.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013021058818560
  • DOI
    10.11520/jshwr.35.0_125
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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