物価指数を題材とした品目間の意外な先行性の抽出手法

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タイトル別名
  • Extraction of Unexpected Precedence between Items in Consumer Price Index

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説明

マーケティングのデータ分析において,ある品目Aの小売価格が別の品目Bの小売価格よりも先行して動く傾向があるという事実が分かれば,例えば今後Aの小売価格が上昇したらBを早めに仕入れておきBの小売価格上昇を期待するなど,AとBに関して売上向上につながる戦略を具体化しやすくなる.特に,AとBが意味的に離れているにもかかわらず先行関係があることが簡単に分かれば,そのような関係は人が思いつきにくいため,他者に先駆けてAとBに着目した販売戦略を講ずることに気づきを与えられる.そこで本論文の提案手法では,まず二つの品目の単語としての意味の類似度を算出し,次に当該2品目に対応する二つの時系列データの間の先行度を相互相関に基づき算出する.そして意味の類似度が低いにもかかわらず先行度が高い程度を,当該2品目間の意外度として算出する.実際に,身近な経済統計である消費者物価指数のデータを対象に意外度を算出し,品目間の意外な先行性を抽出できているか評価を行う.また,意外度が高い品目の組において,片方の品目がもう一方の品目の回帰・予測に役立つことを評価する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014746556977408
  • DOI
    10.14923/transinfj.2022jdp7017
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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