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- オオサカ ホウゲン ノ ト ノ ブンセキ インヨウ ノ ト ジョウケン ノ ト フタイジョウキョウ ノ -ント
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研究論文
本稿では、大阪方言の「ト」が、引用節、条件節、付帯状況や並列(対比)の節を作る形式として使われることに注目し、節の従属度・述語の肯否・アクセントという3つの観点から次の3点を明らかにした;(a)「引用のト」は南不二男の分類におけるD 類従属節であり、共起する述語の肯否に偏りがなく、低接のアクセントをもつ、(b)「条件のト」はB 類に属すが、否定の条件節に使用が傾き、アクセントは順接である、(c)「付帯状況のト」(および並列のト)はB類のなかでもより従属度が高く、「ント」という形でのみ使用され、アクセントは「ン」で下がる。三者を対照すると、「引用のト」「条件のト」が文終止で不適格になる形とは接続しないのに対して、「付帯状況のト」は文終止での適格性とは無関係に「ント」の形をとる。以上から、接語と分析できるのは「引用のト」「条件のト」であり、「付帯状況のト」は-ントで1 つの接辞と捉えられると結論づけた。
Journal
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- 阪大社会言語学研究ノート
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阪大社会言語学研究ノート 19 58-75, 2023-02
大阪大学大学院人文学研究科日本学専攻社会言語学研究室
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390015653825795456
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- NII Book ID
- AA11555159
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- DOI
- 10.18910/92433
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- HANDLE
- 11094/92433
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- KAKEN