塩化ジルコニル水溶液の加水分解生成物について

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  • On the Hydrolysis Products of ZrOCl<SUB>2</SUB> Solution

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0.01~1.8mol/lの種々の濃度のZrOCl2水溶液およびそれらにHCl,尿素を添加した溶液を5~170時間沸点で加熱処理し,加水分解条件と生成物の特性の関係を検討した。<BR>0.01mal/lのZrOCl2溶液からは大きさ約数10×200Åの細長い微結晶,0.1mol/l溶液からは約100Åの微結晶が集合した約1000Åの立方体粒子,0.3mol/l溶液からは同様の約1000Åの丸みを帯びた粒子が得られた。<BR>ZrOCl2の加水分解は比較的早期に終了し,加水分解により生成したHCl中で結晶化するので生成結晶の種類はHCl濃度に依存し,HCl濃度が約1mol/1以下では水和ジルコニア,それ以上では約5wt%のClを有する含堪素化合物が生成した。水和ジルコニアは多くの場合表面がOH基でおおわれた単斜型の微結晶であるが,HCl濃度が0.2mol/l より低い場合には正方型結晶も少量生成した。<BR>水和ジルコニアは400℃ 加熱により吸着水およびOH基が脱離するがその形状,大きさおよび結晶形が保持され,含塩素化合物は熱分解後単斜型ZrO2に結晶化した。

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