書誌事項
- タイトル別名
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- Noradrenaline-induced ventricular tachycardia in a patient with severe Parkinson's disease with denervation supersensitivity
- Noradrenaline-induced ventricular tachycardia in a patient with severe Parkinson's disease with denervation supersensitivity
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説明
パーキンソン病(Parkinson's disease, PD) は自律神経症状を合併する多系統変性疾患である。近年,心臓交感神経の除神経過敏が証明されたが,PDの血管作動薬使用については十分に理解されていない。症例は78歳,男性。強い下腹部痛,発熱を主訴に搬送された。偽性腸閉塞に伴う敗血症性ショックと診断し,経肛門ドレナージ,輸液,抗菌薬投与を行った。しかし,徐々に血圧が低下したためノルアドレナリン(noradrenaline, NA)投与を開始した。直後から心室性期外収縮が頻発し,NA増量に伴い心室頻拍となり,さらに血圧が低下した。NAからバゾプレッシン(vasopressin, VP)に変更したところ,不整脈は著明に減少し,ショックから離脱できた。PDでは早期から心臓交感神経が障害される。除神経過敏を合併するPDでは,アドレナリン受容体を介さないVPへの早期変更を考慮すべきと考える。
収録刊行物
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- 日本集中治療医学会雑誌
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日本集中治療医学会雑誌 22 (1), 38-41, 2015
一般社団法人 日本集中治療医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679420336768
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- NII論文ID
- 130004846907
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- ISSN
- 1882966X
- 13407988
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可